2013年12月31日火曜日

安倍総理の靖国参拝と例の「失望」声明に関して

産経フォト

安倍総理が26日に靖国神社を参拝された後に、米大使館が例の「失望」声明を出した件で、また各紙がおかしな記事を出していますね。

この件に関しては、英語に堪能な方がずいぶん多くの検証記事を出しており、以下数点のブログを読めば失望云々がおかしな訳であることは一目瞭然でしょう。

・「靖國参拝に失望」 は誤訳だ(「国際派時事コラム・商社マンに技あり!」ライブ版)
http://plaza.rakuten.co.jp/yizumi/diary/201312290000/
・英語力のない馬鹿が大騒ぎしてます(連れ込むな! 私は急に 泊まれない)
http://s.webry.info/sp/ottyanko.at.webry.info/201312/article_1.html
・米国政府「安倍総理の靖国参拝に失望した」「豪政府に失望した」「ウクライナ政府に失望した」「露政府に失望した」「香港政府に失望した」(disappointed)どんだけ~w (保守速報)
http://www.hoshusokuhou.com/archives/35305811.html

どれも優れた記事ですから文の構成や語義の解釈についてぜひ参考としていただければと思います。ただ個人的には、むしろ参拝の翌日にペンタゴンが出した声明の方がよほど重要ではないかと思っています。国防長官チャック・ヘーゲル名義で27日に出された普天間移設に関する声明文ですね。

・Statement by Secretary Hagel on the Futenma Replacement Facility Landfill Permit Approval
http://www.defense.gov/releases/release.aspx?releaseid=16453

この声明で注目すべきは最後の一文。

As the United States continues to rebalance toward the region and further deepens its security ties with Japan, the enduring partnership between our two nations will only grow stronger.

合衆国が地域に対する再均衡を継続し、日本との安全保障上の絆をいっそう深めていくにつれ、我ら両国の永続的なパートナーシップは、より強く成長していくのみであろう。

ね?面白いでしょう。この文章を読んで「日米関係に深刻な亀裂が入ってしまったぁぁああ!重大な危機どぅぁああ!」と頭を抱える人がいたら、悪いこと言いません。心療内科でカウンセリング受けよ?あなた社会不安障害を患ってる可能性があります。

もちろん米政府だって、安倍総理の靖国神社参拝をそれなりの重みをもって受け止めたに違いありませんが、同盟関係の屋台骨を揺るがしたかのような各紙報道はあまりにも行き過ぎ。まあ、連中、明白な意図を持ってやってるんで、いちいち付き合う気にもなりませんけどね。

今さら驚きもしませんが、ヘーゲル国防長官が普天間移設に関して声明を発表したという記事は書くけれども、最後の一文は決して報じないというところに、日本マスコミのせせこましさというか小賢しさがよく表れています。

・米、固定化回避と歓迎=泥沼懸念の声も-普天間(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol&k=2013122700599

さて、安倍総理の靖国参拝が報じられた直後、ツイッターをちらちら見ていたら、私がフォローしているインド人愛国者の方が「中国が騒ぐぞ」と呟いておりました。その後、北京が公式の糾弾声明を出すと彼は即座に「予想通り」と言っていて、そりゃあもう中国をバカにしたもんでした。

共同通信などは日本が世界から孤立しただの書いていますが、どこの世界だよと聞きたい。日本人が本当に耳を傾けるべきは、以下のような人々の声であるはずです。

0 件のコメント:

コメントを投稿